M&Aで成功するには?

M&Aが行われる目的は様々

M&Aとは、英語の”Merger and Acquisition”の略語です。日本語では、”企業買収”や”企業の結合・再編”を意味します。

M&Aが行われる目的は様々です。典型的な目的として、新規事業の立ち上げにかかる時間その他の資源を節約することが挙げられます。戦前に旧財閥が金属、炭鉱、造船など様々な企業・事業を買収し急速に影響力を拡大したことはこの種のM&Aを活用した事例としても知られています。また、一方の企業が持つ経営資源(ノウハウ・人材・設備等)を他方企業にも応用・転用することで経営効率を増したり取引コストを削減したりするといった目的が挙げられます。日本では、バブル崩壊後、不況に対処するため統合による規模の経済の取得を目指し、あるいはコスト削減策の一環としてこの種の大規模M&Aが行われました。

とりうるM&A手法は複数あり得る

目的の多様性に応じて、M&Aを実現する方法も多様です。例えば、株式会社を対象とするM&Aであれば、代表的な手法は対象会社の株式を取得することによるものですが、その場合にも、目的に応じて取りうる手段は様々あります。例えば、友好的な買収によるM&A(対象会社の経営陣がその買収に同意している場合)であれば、対象企業の株主からその株式を譲り受けるよりも、融資(・出資)に応じて新たに募集株式を発行してもらう方が手っ取り早いかもしれません。敵対的買収であっても、時間も手間もかかる公開買付を行うより、金融取引所の市場で(つまり公開の株式市場で)株式を買い付ける方が得策だと判断される場合は少なくないでしょう。 M&Aは投資に他なりません。しかし、投資手段は複雑です。M&Aを成功に導くためには、目的に応じてとりうる多様な手段を総合的に比較検討することが欠かせません。